島根EM講演会のご報告


去る、8月10日(日)に島根県大田市で「比嘉教授講演会 大田会場」が開催されました。

当日は、EMボカシネットワークの島根県支部メンバーの授産施設ひまわりの雲石さんが発表
されました。
また、大会の前には比嘉教授、県議と市議、県と市の担当者も参加して、大田市内で最近富
栄養化が進み問題になっている三瓶ダムの視察も行われました。

【三瓶ダム視察】

8月10日 三瓶ダム視察 10:20〜11:20

出席者 :
比嘉教授
島根県議会議員:和田議員
大田市議会議員:松場、石田、清水、林、
三浦、木村
大会実行委員:山根、波多野
県央県土整備事務所:三原主任
大田市役所:森山上水道課長、石橋係長、
環境衛生課担当者1名

以上14名

【三瓶ダム】
三瓶ダムは平成8年4月より運用開始。
目的:洪水調節、流水の正常な機能維持、水道用水の供給
貯水量:640万m3
面積:満水位状態で 0.23km2
ダム湖周回道路:5.9km

現在、三瓶ダムには水質保全施設が設けてあり、正八角形の船台にノズルなど噴水に必要な設備を搭載し、ポンプにより水深10mから湖水を汲み上げ水上30mまで噴 水させて水を循環させ、植物プランクトンを抑制させている。

三瓶ダムに到着された比嘉教授は、湖面を見わたして、開口一番 「これはひど いな」と言われました。

三瓶ダムでアオコが多く繁殖したのは、今年7月初め頃であり、島根県の三瓶ダム水質調査結果も6月より湖底のDO値が急激に低下し、水質基準の2mg/L以上より低い1mg/L前後の数値となっており、何らかの関わりがあると思われます。
また、急速濾過方式で浄水処理を行っていますが、なかなか水質改善には繋がっていないようです。


16年の10月に上水に大変ニオイが出たとの問題が発生し、その時に三瓶ダムにカビ臭を発生する微生物が大量発生している。
その後は減少したが、若干、カビ臭を発生する微生物が確認されている。。

【比嘉教授のコメント】
このようにアオコが出る状態は、ひとつは窒素とリンが増えています。原因はアオコの栄養が増えているというこうとが一番大きく考えられますが、この分析数値から見るとこんなに増えるはずはないがなという数値なんですよ。

技術的には従来の方法でダム湖の浄化を行うことは結構大変です。
溶存酸素を上げたりとかいろんな事をしないといけない。ましてリンや窒素の除去は不可能に近いと言えるでしょう。

例えば、広島県の神石高原町にある~竜湖という周囲が23キロのダムがあり、中国電力が管理していました。
私達がそれを浄化指導するまでは、ウナギを釣ろうと思って釣り糸を垂れると、釣り糸が臭いというひどい状態で、漁協の組合もワカサギを放してもまったく増えませんでした。
こういうひどいダムでした。

浄化活動に際し、まずは各家庭で全部EMを使ってもらいました。お風呂にもトイレにも、そして畜産関係の施設がある一番上の方の汚いところから、毎週2トンぐらいEMの活性液を作って流しました。すると、ダムに流れる間の2キロから2キロ半位、その間にEMが増えて、まず窒素を放出し、分解を促進していきます。

最終的に、~竜湖は3年ぐらいで水が綺麗になりました。
浄化運動はずっと続いており、いまでは凄く綺麗な湖になってワカサギも1回入れたきり、今では冬はワカサギ釣りで交通渋滞を起こすぐらい釣り客で賑わっています。


また、琉球大学にあるダムが、ちょうどこんな(三瓶ダム)大きさです。
ここは少々奥まった構造ですが、週2トンから3トン位のEM投入により、半年程で悪臭がほとんどなくなりました。
ただ、家庭雑排水が流れてくる池でしたので、それを踏まえると、このダムは週に2トンから3トンくらいEMを放り込めたら半年あればかなり水質も改善するんじゃないかと考えています。
もし上流部分に集落があればそこでEMを使ってもらう。あるいは必要であれば上流部からトン単位のタンクで週に10トンくらい貯えてから放り込めたら半年からそこらでは綺麗になると思いますが、EMそのものが人間が飲んでもいい、目に入ってもいい、要するに安全性が全て確認されていて、どこに投入しても法的に問題ありません。

※その他にもグアテマラや中国、タイで水質改善にEMを活用した事例を説明して頂きました。


【その後、質疑応答に入り水質浄化の関係での質問】

清水議員
先生、EMを投入する中で半年なり経過して浄化した後ですね、継続して投入していかないといけない状況でしょうか。

比嘉教授
1回綺麗にして辞めると、5年くらいはずっと維持しますね。
いま琉球大学のダムが止めて5年なるんですが、まだ(浄化活動前より)ずっと綺麗です。
実際には、綺麗にするのに1年チョットかかりましたね。
その後、2年間投入したんです。それから5年放置して、今でも川ニナ、ホタルがいますから。
浄化前は、ここには川ニナすら、全く生息していませんでした。

清水議員
経費的にですね、一時非常に異臭が出る事を含めて、活性炭でも入れてみてはどうだろうかという話があったんですが、実際にはやらなかったが経費の面でどうでしょうか。

比嘉教授
EMは経費はあってないようなもので、本気でやればボランティアだけで綺麗に出来るんです。
EMの簡略培養法と言って、最初丁寧に1週間掛けて作ります。半分流して半分残して水とエサを足して、20時間培養して半分流します。毎回、元の原液を千分の一加える形で続けることで経代(続けて培養)してもEMの変質を抑えられます。このような方法で投入すれば毎日何トンも流せるシステムになります。
(途中省略)
だから今のようなことを取り入れてやっていこうと言うのであれば、EM研究機構に相談すればですね、そういったノウハウも含めて指導できます。浄化については通常の管理料で資材費は捻出出来ますから、問題は綺麗にするだけでなく、持続させるためにどうするんだと言うのが一番大きな問題ですね。

波多野
今日は午後からの比嘉教授の講演会があります。
今後は市民と行政が一体となって、ダムの浄化や石見銀山の街にふさわしい環境作りに皆さんと協力して取り組みたいと思いますので、昼からの講演会をお聞き頂き、EM技術の凄さを学んで頂きたいと思います。



  ※午後の昼食後に比嘉教授と大田市長(竹腰創一)が10分程度対談されました。

【大田市長(竹腰創一 氏)との対談】

和田県議
いい勉強させて頂きました。隣で話をして下さい。1言えば10を知る市長です。

比嘉教授
午前中にダムを視察させて頂きました。本気でやればそんなに大変なことではないですよ。
こちらには福祉作業のひまわりがありますのであすこといろんな協力体制を作っていけば、住民運動でも出来ない事はないですよ。

和田県議
午前中のダム視察状況を市長に説明 。
島根県もダムを浄化しないといけないと試験をしているが、抜本的解決方法ではない。
比嘉先生、EMで街作りを行っている、うるま市の状況を市長に話してやって下さい。

比嘉教授
市長がEMで街作りをすると言って当選して、今3期目なんです。
いろんな研修会を市内の各公民館でやってきたのですが、一番大きいのは市民が欲しいだけEMを供給するシステムを作ちゃったんです。月に30トンあまりEMを無償で供給するんですね。市役所の職員にトレーニングして殖やし方を教えて、それを各公民館に持って行って、公民館でまた講習会してみんなに配って13万人あまりの市民なんですが、月に多いときには40トン出すんですね。
そのうち5トンから10トン他の市町村からもらいに来ているんですね。
そこ出身の人が。持ち帰って家庭の米のとぎ汁で殖やして、お風呂やトイレや洗濯や野菜にと。EM生活を推進させる。そうしている内に10万以上50万以下の都市でゴミ排出量が全国でダントツ少ないNo.1になった。
高額治療を除いた一般の医療費がどんどん減ってきた。自給野菜を作って食べたり、生ゴミを含めていろんなリサイクルをしまして衛生管理をほとんどEMでやっている。
学校のプールからトイレの掃除にEMを使っていて、いろんなサトウキビを含めたEM特産品を作り始めたんですね。そういう意味で、市民が行政に協力する仕組みとしてはとてもいい媒体で、今沖縄県では一番住みよい街として、今まで名護市がトップだったんですが逆転しちゃったんです。
 もう一つは北中城(きたなかぐすく)という小さな村があるんですが、ここも同じような事をして、ここは医療費の低減を目指していろいろやっているんですね。そえと特産品をEMで無農薬で作っているんですね。
 石見銀山もありますので、環境の事を含めると市全体を今すぐでなくても将来に向けて無農薬宣言をしてですね、その技術は全部あります。むしろ農薬を使うよりコストも安くてキチッとできますから、そこのお米も何もかも全部美味しくて凄いできますよ。化学肥料、農薬使っていてもいいですからEMを大量に作って流せばいいんですよ。それだけで田んぼも良くなるし、米も美味しくできる。2,3年たって土が良くなると、完全に無農薬に切り替えられますから、そういうふうに世界遺産の街として自然環境に凄く配慮しているんだと宣言して。
もし、それを推進しようと言うのであればEM研究機構に相談すれば、職員の交通費だけもって貰えれば、あとはコンサル料を払う必要はありません。
だから、ダムを綺麗に使用だとか、生ゴミをリサイクルしようとか、あるいは海を農業をとか課題を出して貰えば、それに対してそれぞれ専門家対応できますので。
ひまわりをベースにして、相当な方がEMを知っていますので、後はトップが決心をして、行政コストを下げる。住民が協力しながらやるという体制であれば出来る。実際、我々はかなりのモデルを持っていますのでそれも紹介出来ますし、技術指導ですね責任を持ってサポート出来る状態にしていますので、その当たりの背景を理解して頂き、ひまわりの実績を含めていろんな形で住民が行政に協力をしていく体制を作って頂ければと皆さんにもお話したところです。

大田市長
ああ、そうですか。

和田県議
今年の秋は市議会でEMの成功例を視察に行こうという話になっています。

市長
近隣では益田市が平成4,5年くらいからやっているので、まずは近隣見たらいいんじゃないの。

比嘉教授
あすこは2回講演に行きました。
安来市はシステムがしっかりしていますよ。自治体としては全国でもかなりのレベルです。安来はシステムとしてはすばらしいし、成果も立派なものです。
島根は結構あるんですよ。皆さん県民性でおとなしいから。PRしないと。
安来は役所として見るのなら参考になるんじゃないですかね。
益田は議員の活動に市民が巻き込まれて覚えて行ったようです。

市長
益田市で始まった14,5年前は菌、バクテリアということで抵抗があったのかな?

比嘉教授
EMは安全性から何から世界中で認知されて、誰が使ってもどうしてもいいという菌なんですよ。みんな公表されているんです。
ですけど役所の人は、そういう情報を勉強しないのか、どこかで都合がいい噂だけを聞いてしまうのか、わけの判らない菌を入れるのはケシカランみたいな発言になったりするんですね。

市長
授産施設の活動は注目していましたよ。ボカシ作りなんかで。
大田中学校プールの浄化で凄く綺麗になったという事なども判っていますが、お金にならないということで、授産品目にもならず障害者施設の運営資金としての活動に限界があるのかな。

比嘉教授
ボカシも販売していますので、授産施設の活動を支援するなら出来ると思いますよ。

和田県議
自然との共生で市をあげてやるような体制が出来ると波及効果が大きいということもあり、市長がボーンと打ち上げるようなことがあれば全国からも注目されるようになるんじゃないでしょうか。石見銀山とセットでね。
2期目の竹腰市長の目玉にするといいなと感じましたので、市長是非、勉強してもらえないでしょうか。

比嘉教授
みんながやりやすい仕組みを考えればいいですね。欲しいだけのEMを供給できて、それを指導する指導員を、我々に依頼して貰えれば2日くらいの指導者養成講座もあります。

波多野
市民レベルで三瓶ダムを浄化しようという運動を立ち上げようじゃないかと相談していますので、行政レベルでも協力していただきたいと思っています。

市長
実は、その可能性を私も探っていたのですが、まだちょっとそこまで至っていないのかなとの思いでいました。

市長
平成3,4年に三瓶で勉強会があり、EMのことについて多少、知識をもっています。
(スイカを食べて)EMで作ると野菜の育ちがいいですよね。スーと伸びて。

(市長が退席)



【島根EM講演会】

この後「子や孫に残そう 美し大自然の恵み」と題して講演会が始まりました。
比嘉教授実行委員会実行委員長 渡辺 典子より開会挨拶
 自分に出来る事から始めましょう。
とEMを生活の中に取り入れていく事で自然環境が守れるんだと挨拶。

比嘉教授後援会会場(大田市民会館) 会場を埋め尽くした参加者


【EM活動発表(4活動)】
 ○仁摩小学校でのプール清掃にEMを活用
 ○授産施設ひまわりでのEM活用事例
 ○温泉津すいせんの里を拠点としたEMを活用した有機野菜作り
 ○安来市の農業組合法人ファーム宇賀荘としてEMを活用した水稲・畑作の活動

小学校での活動はパネルでも展示されました 授産施設ひまわりの雲石さんのEM活用事例発表


【雲石さんの今後の抱負】
 今回、EMボカシネットワーク島根県支部のメンバーとしてひまわりの雲石さんが、当初よりイベントの運営にご協力され、当日も活動発表をされました。
 大会が終わっての今後の抱負も含めたコメントを頂きました。

雲石和仁(授産施設ひまわり)さん
 「比嘉教授講演会が終わり、日があまり経っていませんが講演を聴かれたお客様より連絡がたくさん入っています。その内容として、『EMを使いたいのですがどのように使用していいのですか?』という問い合わせが多く、今後は市内でEMの使い方の講習会などを行い市民の方にEMの良さを認知していただきたいと思っています。」





【比嘉教授講演】
 午前中に三瓶ダムを視察した状況を市民に話されました。
 EMでダムの水を浄化するようになれば、 浄化された水が下流に流れ、田畑を潤す事で、お米は良くでき、美味しいお米となり、海は綺麗になり魚も沢山捕れるようになるでしょう。
 また、ダムから水道水を取水しているのでその水も浄化することで水道水も美味しくなります。

その後、プロジェクターを使い、グアテマラでのEM普及状況や浄化の様子を説明。